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〒731-0223 広島市安佐北区可部南5丁目8-70 TEL.082-814-5801

児童発達支援センター(就学前のお子さんが対象)

子ども時代は心身ともに成長発達が目覚ましく、人生の基盤、幹を育てる大事な時期です。
児童発達支援センターでは発達に課題があったり、障害のある子どもたちが集団生活や社会的自立ができるように発達支援を行います。また、子育てに不安な保護者の皆さんを全力でサポートします。

子ども像 〜一人ひとりの子どもの障害、発達、生活に視点を当てて〜

  • 命を大切にしようとする子ども
  • 生活習慣を身につけようとし、持っている力を使おうとする子ども
  • 感性をそだて、自分で考え、豊かに表現しようとする子ども
  • 集団の中で楽しく遊び、認め合いながら意欲的に行動する子ども


ここは安心して育つ居場所

園の体制 わかば園・くすのき園(あおぞら)

 わかば園:わかば園では運動発達の遅れや、運動機能障害のある子どもたちが園に通い、集団生活の中で様々な活動を体験し、意欲を高め、運動機能の促進や基本的生活習慣、社会性を育てていくことを目的としています。
くすのき園:くすのき園では知的障害のある子どもが、集団の中でさまざまな体験をすることで、基本的な生活習慣や社会性が身につくように発達支援を行います。※わかば園とくすのき園は令和6年度から一元化されます。
くすのき園 あおぞら: 発達障害児対象。詳細は こちら

  対象児 定員  登園形態 
 わかば園(医療型)  運動の遅れ・肢体不自由児  20名  毎日通園
 くすのき園(福祉型)  知的障害児  30名  毎日通園
くすのき園  あおぞら
(福祉型)
 発達障害児  1日利用10名  幼稚園・保育園との併行通園
(基本週1回通園)


 

大切にしたい5つの柱 いつでも どこでも だれとでも 〜たくましく生きていく力を目指して〜  

 生活  生活リズムを整え、食事、排泄、着脱など一人ひとりの子どもに合わせたきめ細やかな取り組みを進め、家庭につなげ、将来に渡って暮らしやすい力を培っていきます。
 あそび  心と身体をたっぷり動かし、子ども自身が主体的に楽しめるさまざまな工夫をし、意欲を高め、人と関わる楽しさを強めていきます。
 集団  様々な集団での活動を通して、一緒に楽しむ経験を積み重ね、人への信頼感や安心感を育んでいきます。
 自然と文化  年間を通して、絵本を題材にあそびや生活を拡げ、豊かな文化との出会いをつくります。1年を通じて、自然を取り入れた実体験、季節や活動の節目となる行事を大事に取り組み、感性を育みます。
 家族支援  それぞれの保護者の思いや悩みに対する相談対応を行い、子どもさんの関わり方を共に考えていきます。保護者向けの集団での懇談や研修を行い、将来に渡っての子育ての基盤づくりにつなげます。



一日の流れ

時間 活動内容    
9:30 登園
身辺整理
自由あそび
おはようのつどい
10:30 設定保育(課題別療育・親子療育等)
11:40 給食(食事支援)
13:00 午睡
14:15 おかえりのつどい
14:45 降園

<スタッフ> 小児科医師、保育士、指導員、看護師、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、管理栄養士
       ※通園バスが2台運行しています。(バスコースの限定があります)

        

一週間の流れ

わかば園(運動の遅れ・肢体不自由児) くすのき園(知的障害児)
1年目 2年目以降 1年目 2年目以降
クラス療育 課題別グループ クラス療育 リズム
クラス療育 課題別グループ クラス療育 水泳療育
地 域 別 療 育
水泳療育 クラス療育 課題別グループ
クラス療育 課題別グループ 水泳療育 課題別グループ

療育内容

親子通園クラス 2年目以降クラス
入園1年目は、保護者とともに園生活を送ります。
子どもさんの生活習慣を高め、あそびを拡げ、社会性を育むために家庭と連携して取り組みを進めていきます。
療育2年目以降の子どもたちは保護者と分離し、職員を支えに発達支援を行います。くすのき園は単独通園クラスといいます。わかば園は保護者分離クラスと単独通園クラスになります。
課題別グループ療育 地域別療育
入園2年目以降の子どもたちのクラスでは、子どもさんの課題に応じたグループを編成し、小集団での発達課題に応じたあそびの支援を行っています。

水曜日は居住地ごとに障害種別を超えて、4つのグループを作って活動をします。住んでいる地域の友だちや保護者の方と交流を持ち、地域の社会資源や色々な情報を共有する場としていきます。

水泳療育 交流保育

センター内にある室内温水プールを利用して、年間を通して週1回、親子での水泳療育を行っています。
ハロウィック水泳法のプログラムを行っています。

近隣の可部東保育園の年長組さんと、年7〜8回程度、色々なあそびを通して楽しく交流を行っています。


給食

こどもたち一人ひとりの摂食嚥下機能や特性に応じた、療育の一環としての給食です。
施設内の調理室で、丁寧に手作りしています。下記の食形態のほか、アレルギー対応食、偏食対応食等を行っています。

普通食

主食…ごはん中心。パンや麺類の日もあります。
 ごはん ふつうごはん
     軟飯(ごはんを炊く水分量1.5倍にしています)
     おかゆ、ペーストがゆ
     むすび、ねりむすび(ごはんを軽く練ってむすんだもの)
 主菜、副菜…こどもたちが好きなメニューがいっぱい!
 汁…いりこだしが香るみそ汁は、汁の中でも一番の人気です。
 デザート…果物をメインにヨーグルトやゼリーなども。
 牛乳…午睡後に飲みます。

軟固形食

軟固形食…歯茎で噛める硬さが目安。食材を圧力鍋にかけてやわらかい形態に調理したり、煮たものにとろみをつけたりしています。
喉にはりつきやすい汁の具のワカメやねぎなどや、噛み切りにくいものは除いています。
例えばこんな場合に… 
噛む力が弱い、あまり噛まずに飲んでしまう
繊維のあるものをすりつぶせない   など

つぶし食

つぶし食…舌を上あごにつけてつぶせる硬さが目安。主に肉や魚、卵などの主菜をムース状にしています。
例えばこんな場合に…
舌でつぶす力が弱い、舌で送りこむのが苦手   など

ペースト食・流動食

ペースト食…スプーンですくって飲み込める状態になっていて、喉をゆっくり通過する粘度。食材の色彩や味、香りを大事にするために、食材別にペーストにすることを基本としています。とろみ剤とゲル化剤を使いわけて、食材に合った増粘剤を使用しています。
流動食…完成した給食をミルサーにかけます。給食の栄養が、ぎゅっと詰まった食事です。


行事

4月 入園式・始園式、遠足
6月 家族参観日
7月 おとまり会(夏のお楽しみ会)
8月 夏休み
10月 運動会、遠足
11月 いもほり  あきまつり

12月 家族参観日、お楽しみ会、冬休み
1月 もちつき
2月 節分の会
3月 年長さんを送る会、卒園式、春休み

よくある質問

Q. 入園手続きはどうしたらよいですか?

A. 対象となるお子さんは園によって異なります。居住区の福祉課で障害児通所支援サービスの受給者証の発行が必要です。詳しくは北部こども療育センターへお問い合わせください。

Q. 費用はいくらかかりますか?

A. 費用として、施設利用料と給食費が必要です。施設利用料は、3歳児クラス以上児は無償化の対象になります。2歳児以下の場合は、受給者証に記載された上限額以内の利用料が発生します。給食費は、提供された日数分の費用がかかります。保護者の方の収入に応じて3段階あります。詳しくは、各区の福祉課窓口にご確認ください。
※肢体不自由児の診療や個別訓練にかかる費用は一割負担ですが、重度心身障害者医療費補助やこども医療費補助制度を受けている場合は、費用負担がない場合や減額される場合があります。

Q. 入園したら、週5日通園ですか?

A. 安定した生活や遊び、集団になるよう、園としては日々の発達支援の積み重ねを大切にしていますので、毎日通園の体制にしています。子どもさんにとっても保護者の方にとっても、新しい世界で過ごすことになりますので、休息しながら無理なく通園してください。

Q. 単独通園になったら、保護者は園に行かないのですか?

A. 単独通園は原則として子どもさんだけが通園しますが、週1〜2回程度親子通園があります。
(親子療育、懇談、研修など)

Q. 兄弟は同伴してもよいですか?

A. 施設内での同伴はできません。個別訓練時のみ同伴が必要な場合は可能です。

Q. 医療的ケアが必要な場合は、どこまで対応してもらえますか?

A. 親子通園期間は保護者の方に医療的ケアをして頂きます。保護者との分離は個々の状況により、医療スタッフと相談の上、時間や体制を協議して決めます。

Q. リハビリ個別訓練の日程はどうやって決まりますか?

A. 入園後は、療育時間内に個別訓練をします。個別訓練は予約が必要です。担当セラピストと保護者の方とで日程を決め、個別予約で実施します。医療費が発生しますので、必ず保護者の同伴が必要です。

Q. 入園後は必ず個別訓練が受けられるのですか?

A. クラスやグループの生活や遊びの中に、セラピストが参加して、多職種での連携をしています。子どもさんの状況に応じて、個別に判断をします。

Q. 途中で保育園や幼稚園に転園することになったら、どういう支援をしてもらえますか?

A. 転園時に引継ぎを担当者間で行います。園側からの依頼を受けて施設支援等を行うことがあります。



保護者からの声

療育センターに通わせるということは、我が子の障害を認めるということ。
そのことに大きな葛藤があるのは当たり前で、ここに通うどのお母さんも、みんなたくさん悩んで入園を決め、少しずつ前を向くことができました。前を向けたのは、“障害のある子どもを、まるっとありのまま受け入れてくれる居場所”を見つけられたからだと思います。
一人で悩まずにそういった居場所を見つけてほしいと思います。

北部に相談し、くすのき園に入園し、今となっては本当に良かったと親子共に思っています。 一年目の親子通、本当にしんどかったし、親も子どもの関わり方を先生からたくさん学びます。その時は親も子も訳も分からず毎日を過ごし、記憶がない日も多々あります。ですが、単通になりいろんなことに挑戦しようとする姿、自分の思いを伝えようとする力をつけてきています。ここまでに成長するのに本当に大変でした。でも、あのしんどい親子通があったから今こんなに成長しているんだと感じます。入園を悩まれるのは当然です。ですが、人生の中でこんなにも 子どもと一緒に成長できることは貴重です。私にとってはとても良かったです。

私も入園する際、兄弟の事もある中、1年もやっていけるのだろうか?と不安しかなく、何が娘にとって一番いいのか、たくさん悩みたくさん泣きました。それでもやっぱり北部に決めたのは、娘が一番楽しそうに過ごせていること、全力で娘と遊んでくれ、可愛がって下さる先生たち、些細な変化にも気づいてくれ、話を聞いてくださる先生方がいたからです。入園してからもそれは変わりありません。私以外の大人への関心もでき、信頼できる大人が増えたこと、生活力が増えたこと、何より笑顔が増え、好きな場所ができたことがとても嬉しいです。そして娘を可愛がってくれ、成長を見守り、時には一緒に涙を流してくれる仲間や先生たちに出会えました。そのおかげで娘も私も笑って過ごせています。北部に入園して本当に良かったです!!

赤ちゃんの頃から発達が遅れていて、今4才ですが、まだ安定した独歩ができていません。不安で恐怖で子育てを楽しいと思うことができなくて、同じ年頃の子どもを見るのも辛い時期がありました。その頃からは考えられないくらい、今は楽しく、娘がとても可愛くて仕方ありません。時間が解決したかもしれませんが、寄り添って下さる先生、同じ悩みを持つお母さんとの関わり…。入園して娘もですが、私も成長させてもらっているなぁと感じる日々です。

 

他の児童発達支援事業所に2年以上通っていましたが、あまり成長が見られず、息子のことをあきらめている自分がいました。仕事を辞め、藁にもすがる思いで北部に入園しました。まだ入園して半年ですが、成長を感じます。トイレができるようになったり、何より笑顔で過ごす息子を見て、北部を選んで本当に良かったと思っています。大事な幼児期に息子と向き合える幸せを感じています。

 

当時は受け入れることもできず(自分の子の障害について)、ただ自分を責め続けていました。もっとこうしていたら、あぁしていたらと考える日々でした。でも、子どもを含め、一生に一度しかないこの人生をどうしていくか…。緊張と不安でくすのき園に入園しました。くすのき園に入って、明らかにどんどん成長していく子どもの姿、今までできなかったことができるようになって泣いてしまったこと…。悲しい涙より嬉しい涙を流せるこの場所は、私にとっても子どもにとっても安心して通えると感じました。同じ悩みを抱えるお母さん達との交流もあるおかげで、私自身も障害に対して、しっかり受け止めることができています。

 

くすのき園 あおぞら (発達障害児対象)

発達障害と診断されているお子さんが対象です。(知的障害を含まない)
発達支援を必要とする子どもたちが、さまざまな活動を経験することで意欲を高め、コミュニケーションスキルなどの対人技能を育てていきます。子育ての参考になる支援を、保護者の方と一緒に考えていきます。
子どもさんの理解や支援につながるように、所属される保育園や幼稚園等と連携していきます。

〜より良い発達支援とするために〜
○保護者の方の子育てに対する希望と、子どもさんの現状を考慮して児童発達支援計画を作成します。
○児童発達支援計画をもとに、子どもさんの発達課題に合った支援を行います。

〇親子療育(基本週1回登園)
あおぞらは半年間、親子で療育に通ってきます。親子で遊んだり、親子で様々経験をすることで、子どもさんにとっては自分の思いや要求が伝わる経験や、大人に分かってもらう経験を拡げ安心感の中で“ちょっと頑張ってみよう”という意欲に繋げていきます。
保護者の方にとっては、家庭とは違う我が子を客観的に知る機会となり、社会生活をおくる上で、家庭生活に必要な関りを知る場となればと思います。また、保護者集団研修などを通して、発達障害についての理解を深めていきます。

時間 集団療育内容
(1時間30分)
  個別療育内容(40分間)
9:30
(14:00)
身辺整理
運動あそび
集団あそび
個別課題
おやつ
帰りのつどい
  身辺整理
個別療育
 運動あそび
 コミュニケーション課題など必要に応じて変わります
おやつ
個別保護者懇談
身辺整理 
11:00
(15:30)
身辺整理
※保護者の方は別室で研修や懇談を行います
 

おもちゃなど(お友達とあそびのルールを共有できる工夫をしています。)

保護者からの声

ADHDの診断が出た時は不安で目の前がまっくらになり、どうしたらいいのか分からず、この先のことが考えられませんでした。あおぞらに通い、研修や懇談を受けるたびに特性について知り、安心でき、この先の事も少しずつ見えてきました。子どもを怒ることも減り、話をして理解できるようになり、とても嬉しいです。

特性=マイナスだとどこかで思っていました。でもちょっとした工夫や声かけでプラスに近づけることができると、あおぞらでの経験を通して感じることができました。また、私たちが思う「ちょっとしたこと」が子どもにとっては大きなことで、これまで気づかずに過ごしていて反省させられることもたくさんありました。色々なことに気付くことができ、とても貴重な時間でした。

 

障害特性についてよく分からないまま何となく過ごしていましたが、何で?と思うことに理由があるのかなと親も考えることができるようになりました。怒ってばかりで、恐怖から何も言えなかったのかもしれません。怒るより、本人に気付かせることが大切だと知り、伝え方も褒め方もたくさん勉強になりました。普段の生活(私と過ごしている時)は困ることもなく過ごしていますが、集団の中では言えない姿や、どうして良いか分からない姿を見ることができ、子どもの困り感に気付くことができいました。

 

できないことばかり気にしていました。全て子どもの障害のせいにしていましたが、親が環境を整えてあげることで、子どもの成長をすごく感じることができました。システム作りは少し大変でしたが、後々私が楽になりました。

バナースペース

広島市北部こども療育センター

〒731-0223
広島市安佐北区可部南5丁目8-70

TEL 082-814-5801
FAX 082-815-0541



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